どんな年だったの?
2000年~2003年の間は夕方の時間帯のアニメはもちろん、深夜帯の時間のアニメが増えてきた時期ではないかと思います。アニメといえば子どもの見るものから、『新世紀エヴァンゲリオン』などの影響もあってか大人が楽しむものとして徐々に深夜帯での放送枠が増えてきます。また深夜帯のアニメの枠が増えてきたこともあり、この時代からギャルゲー・18禁ゲーム原作のアニメが増えてきます。いわゆる子ども向け・一般向けの作品は夕方の放送枠をとり、大人向けの作品については深夜枠で放送するための住みわけが確立してきます。
また、この時期からいわゆる「萌えアニメ」の原型が登場してきたように感じます。深夜アニメ枠の増加とともに、ストーリーなどを楽しむだけでなく、キャラクターそのものに対する情愛の念を抱かせるような作品も増えてきます。いわゆる「萌えアニメ」の原型と考えていて、2000年代後半から出てくるストーリーよりもキャラを重視する作品の乱立の1つの要因になっているように思います。2000年代前半は深夜アニメも「萌え」よりも「ストーリ性」を重視している作品が多く、アニメ化されたギャルゲー・18禁ゲームも一定の評価を得ている理由が「ストーリー」という作品が多かったように思います。(もちろん、キャラの人気でアニメ化されたものもあると思います)
各年に放送開始した代表的アニメは下記の通り
2000年『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』『とっとこハム太郎』『犬夜叉』『サクラ大戦TV』『ラブひな』『六門天外モンコレナイト』『はじめの一歩』『勝負師伝説 哲也』
2001年『シャーマンキング』『ヒカルの碁』『テニスの王子様』『スクライド』『ジャングルはいつもハレのちグゥ』『フルーツバスケット』『HELLSING』『よばれてとびでて!アクビちゃん(第1期)』
2002年『NARUTO -ナルト-』『機動戦士ガンダムSEED』『あたしンち』『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』『おねがい☆ティーチャー』『Kanon(第1作/東映版)』『ちょびっツ』『アベノ橋魔法☆商店街』
2003年『金色のガッシュベル!!』『鋼の錬金術師』『フルメタル・パニック? ふもっふ』『D.C. 〜ダ・カーポ〜』『おねがい☆ツインズ』『君が望む永遠』『なるたる』『真月譚 月姫』『グリーングリーン』
俺の好きなアニメ!(傑作を紹介!)
スクライド / 2001年(平成13年)
登場人物それぞれがみんな信念をもって交わりあう熱血アニメ! ”漢”ならぜひ一度見て欲しい作品ですね。
アルター使いと呼ばれる特殊能力使いの主人公・カズマとそのライバル・劉鳳の2人を中心とした物語で、二人の願いは同じはずなのに相容れず戦う姿は熱くならざるを得ないです。二人が中心の物語なのですが、関わる周りのキャラクターもそれぞれの思いや信念を持っており、いろいろなキャラに、いろいろな想いや背景があって、それぞれの戦いにも意味があるけど、戦わない道だってあったかもしれない。
天元突破グレンラガンのカミナと並んで世界三大兄貴と呼ばれるクーガー兄貴も登場しますし、主人公カズマの一番の親友・君島との友情など、熱くならない理由のない全26話の「漢の教科書」です。
フルメタル・パニック? ふもっふ / 2003年(平成15年)
『フルメタル・パニック!』シリーズ原作の短編シリーズをアニメ化した作品で、本編のようなシリアス描写はなくギャグに全降りした作品です。フルメタルシリーズを知らなくても独立して楽しめる作品なので、「フルメタル・パニック!」を知らない人も、”主人公の相良宗介は秘密の傭兵組織ミスリルに所属する傭兵で、ヒロインである千鳥かなめの護衛のため日本に派遣されている” ということだけ知っておけば問題ないと思います。全12話の1クールなのでサクッとみることができます。制作は京都アニメーションですのでその点もご安心を。
『フルメタル・パニック!』シリーズを知らなくても、ふもっふだけは知っているという人も多いです。ちなみにタイトルは別ですが、OVAの『フルメタル・パニック! The Second Raid 特別版OVA わりとヒマな戦隊長の一日』も全話視聴後に見ることをオススメします。
D.C. 〜ダ・カーポ〜 / 2003年(平成15年)
決して枯れない桜が咲く初音島の風見学園を舞台にした、学園恋愛ストーリーものです。ヒロインの朝倉音夢の声を担当するのが野川さくらさん。他にも田村ゆかり・神田朱未・堀江由衣・松来未祐など有名声優さんが出演されています。アニメ版は「D.C. 〜ダ・カーポ〜」が全26話ですが、「D.C.S.S. 〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜」というのもありこちらも全26話。ついでにOVAだと「D.C.if 〜ダ・カーポ イフ〜」の2話があるので、合計54話となります。
『ダ・カーポ』シリーズはさらに、「D.C.Ⅱ ~ダ・カーポⅡ~」(全13話)・「D.C.Ⅱ.S.S.~ダ・カーポⅡセカンドシーズン~」(全13話)・「D.C.III」(全13話)と続きます。2019年(令和元年)5月31日には「D.C.4 ~ダ・カーポ4~」の発売も決まっていますので、よかったら今からD.C.シリーズに触れてみませんか?(アニメでもある程度補完されていますが可能なら原作に触れたほうがいいです)
俺の好きなヒロイン!(俺の嫁)
朝倉音夢(CV:野川さくら) / D.C. 〜ダ・カーポ〜(2003年)
『D.C. 〜ダ・カーポ〜』シリーズ永遠のヒロインで、世代的には一番有名な”義理の妹”キャラではないでしょうか。音夢ちゃんの「兄さん」は破壊力抜群で、様々なキャラの「兄さん」呼びと比べても随一の破壊力を持っていると思います。学園では風紀委員を務め、クールで人気者で成績も優秀、家事も万能(と見せかけて料理は…)という完璧義妹ではありますが、兄さんと二人っきりの時は甘えん坊になるところが可愛い。主人公がほかの女の子と仲良くしているところにヤキモチを焼くところがまた可愛い。
そのキャラクターの可愛さを十分理解するためにはやはり原作やアニメをしっかり見なければならない。特徴的な鈴付きのチョーカーや、枯れないさくらの木の設定などを通して音夢をみるとまた違った可愛さを認識することができると思います。
ちぃ(CV:田中理恵) / ちょびっツ(2002年)
人型のパソコンが普及した世界を舞台にした『ちょびっツ』という作品のヒロイン。彼女はこんなにも可愛らしい見た目なのだが実は人型のパソコンで、ゴミ捨て場に捨てられていたところを主人公に拾われます。初めはOS等がインストールされておらず、「ちぃ」という言葉しか発することができなかたっため、「ちぃ」と命名されました。(可愛い) 素直で可愛らしい彼女が自分は好きです!
ちなみに本作品は『魔法騎士レイアース』『カードキャプターさくら』で有名なCLANP原作で、女の子の可愛さはもちろん、その独特の世界観も健在で、全26話を飽きることなく視聴することができます。
ワるきゅーレ(CV:望月久代) / 円盤皇女ワるきゅーレ(2002年)
ワルキューレ(CV:緒方恵美)のパワーダウンした姿で、外見だけではなく思考までもが子供になっており、本来の力が使えなくなっている状態。大人の状態と子どもの状態とは表記で区別する(「ワルキューレ」と「ワるきゅーレ」)
聡明で思慮深かった本来の姿とは異なり、自分本位な性格でいつも問題を引き起こすトラブルメーカーとなるが、天真爛漫で悪気は全くないところが可愛い。正直、キャラクターが好きというよりも演じられている望月久代という声優さんの声が印象深く、思い入れがあるキャラってのが正しいです。決してロリコンではないです。でももしかしたら初めて興味をもったロリキャラなのかもしれない…