どんな年だったの?
2004年はアテネ五輪の年で「チョー気持ちいい」「気合だー!」などの流行語がありました。邦画では『ハウルの動く城』、洋画では『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』などがヒットし、養老孟司『バカの壁』や村上龍『13歳のハローワーク』などの著書がベストセラーになったことを覚えています。
そしてこの2004年は自分がアニメにハマり始めた年でした。子どもながら夕方アニメは見ていたのですが、この頃から深夜アニメというものに触れるようになりました。以前も夜更かしをしたりすることはあったのですが、2003年~2004年頃は深夜アニメの本数も増え始め、自分は『プリンセスアワー』の枠内で放送された『W〜ウィッシュ〜』『Φなる・あぷろーち』を楽しみに見ていました。(ほぼ『Φなる・あぷろーち』目当てでしたけどね)
この年に放送開始した代表的アニメ
冬『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』『マリア様がみてる』『北へ。〜Diamond Dust Drops〜』『妄想代理人』
春『天上天下』『愛してるぜベイベ★★』『MONSTER』『美鳥の日々』『LOVE♥LOVE?』『サムライチャンプルー』
夏『ニニンがシノブ伝』『DearS』『アズサ、お手伝いします!』『冒険王ビィト』『舞-HiME』『GIRLSブラボー』
秋『魔法少女リリカルなのは』『W〜ウィッシュ〜』『Φなる・あぷろーち』『スクールランブル』『BLEACH』『ローゼンメイデン』
『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』『げんしけん』『MAJOR(第1期)』『ブラック・ジャック』『焼きたて!!ジャぱん』
俺の好きなアニメ!(今年の傑作)
Φなる・あぷろーち
©2004 PrincessSoft/Φなる・あぷろーち製作委員会
思い出補正たっぷり。人に勧めたいほどの名作ではない。だけど自分の原点であるからして、一度は見て欲しい。これが私の原点である。
2004年10月7日にプリンセスソフトから発売されたPS2用のゲームなのだが、なんとアニメの放送開始は2004年10月とほぼ同時!ヒロインの益田西守歌の声優”野川さくら”をはじめ、松来未祐・たかはし智秋・田村ゆかり・皆口裕子と今となっては(いや当時からしても)有名人気声優を起用しており、声優オタクになってしまうほどの豪華さだと思います。(実際私はなりました)
主題歌の「君色パレット」は野川さくらが歌っており、その作曲はドラゴンボールのCHA-LA HEAD-CHA-LAでもお馴染みの影山ヒロノブさんが担当しており、そこからアーティストだけでなく作詞・作曲・編曲にどんな人が関わっているのかに興味を持つようになりました。
MAJOR(第1期)
満田拓也原作の野球漫画。主人公の”茂野吾郎”の半生を描いた作品で、NHKアニメということでクオリティが高く、野球を知らない人でも熱くなれるスポーツアニメです。
主人公の”茂野吾郎”はプロ野球選手を父に持つ天才野球少年で、様々な困難にぶつかりながらも成長していく姿には心打たれました。原作はサンデーなのですが、「努力」「友情」「勝利」の3本柱をしっかり押さえており、さらに「血統」も申し分ない!(笑)
第1期は幼稚園編とリトルリーグ(小学生)編が描かれています。ここから第6期まで作品が続くのですが、どのシリーズも人気があり、最初から最後まで”茂野吾郎”の人生を追いかけて観ると、いろいろ人生の中にある大切さ何かを学べるような気がします。
スクールランブル
2000年代を代表するラブコメ漫画の『スクールランブル』!この作品の面白いところはただのラブコメではないというところ。無条件に主人公がモテるような構図ではなく、一途な主人公がヒロインに恋をしているが、そのヒロインは別の人を好きでいるという三角関係が基本で、その関係性の中で起こるいろんなドタバタギャグが腹を抱えて笑える面白さです。ただ作中にはいくつかの感動シーンもあり、のちにOVAで描かれた最終回は個人的にはすごく感動しました。(特にお嬢のあのセリフが…)
面白くて、感動できる名作です。余談ですが、この作品にはエヴァンゲリオンの綾波派・アスカ派のような2大ヒロインがおり、どちらのヒロインが好きかの論争は当時のオタクはみんなやったんじゃないんですかね?笑 (後述でそのヒロインについて語っています)
げんしけん
大学のオタサーを舞台にした作品で、オタクの生態や行動などリアルな日常を描いたコメディ要素が強いのですが、心理描写や恋愛要素も入っているため、オタクを知るためのアニメとしてすごく面白いと思います。
初めて視聴したのは大学入学前だったので、大学生のオタクイメージはこのアニメからの影響を強く受けました。その影響で自分はコミケに一般・サークルの両方で参加し、秋葉原へ行って遊んだりもしました。大学を卒業し改めて見てみると時代の流れを感じたり、今とは違うオタク像があったりで、今では昔を懐かしむ作品としてもオススメできます。
おそらく多くの人は主人公の笹原よりも、その先輩である斑目に感情移入してしまうのではないでしょうか。班目の「オタクはなりたくてなったものじゃないからやめたくてもやめられない」というセリフは自分の中で大事な言葉として今も生きています。
ニニンがシノブ伝(2004年夏)
©2004 古賀亮一・アスキー・メディアワークス/ニニンがシノブ伝製作委員会
ドジで天然ボケな見習い忍者・シノブと、正体不明の生物・音速丸が起こす騒動をユーモラスに描いたギャグ作品。今までみたギャグアニメ作品の中でもトップレベルで面白い作品です。
音速丸の声優はあの若本規夫で、その音速丸から飛び出す名言・迷言の連続がそりゃもう面白過ぎです!笑 また音速丸の部下であるサスケからも名言・迷言が連発するので、1話通して笑いが止まることはないくらい面白い作品です。自分の中で「ギャグ作品で一番好きなのは?」って言われたらこの作品を挙げるほど面白くて好きです!
また、水樹奈々・若本規夫・川澄綾子・釘宮理恵・関智一などの有名声優が出演をしています。ゲストには斎藤千和や岩田光央なども起用されており、ただのギャグアニメだけではなく声優を楽しむという意味でもオススメできます!
俺の好きなヒロイン!(俺の嫁)
益田西守歌(CV:野川さくら) / Φなる・あぷろーち
©2004 PrincessSoft/Φなる・あぷろーち製作委員会
身長152cm・体重41kgの大和撫子を思わせるようなお嬢様。炊事・洗濯・掃除などの家事も万能な自称「超高性能の大和撫子」だが、中身は自他共に認める腹黒で「性格なんて目に見えませんから」の発言が印象的でした。突然、主人公の許嫁ってことで家に訪れ、さらに学年が1つ上の主人公のクラスに転向するなど、権力を利用したりするシーンが目立ちワガママなのかと思いきや、本来の学年の勉強を自習で取り戻そうとするなど、努力家な面もあります。そんな一生懸命で一途な彼女が自分は大好きです!
また、外見も頭の後ろの大きなリボンが可愛くて、お人形さんのような可愛さにグッときました。それでも彼女を語るにはやはり内面やそのバックグラウンドを知る必要があるのではないかと思います。アニメだけでは語られなかった魅力は原作で補えますので、アニメと原作の両方に触れて彼女の魅力を知ってほしいです。
塚本八雲(CV:能登麻美子) / スクールランブル
はかなげな雰囲気を持った美少女で、セミロングの黒髪・赤色のツリ目・やや太い垂れ眉が特徴。ヒロイン塚本天満の妹で、昔から家事を任されていたためか料理・裁縫などの家事全般が得意で、成績も優秀、運動神経も抜群で、さらに自分に好意を抱く異性の心が透けて見えるという特殊能力まで備えた完璧美少女である。
作中では一番モテるヒロインキャラで、リアルの人気投票でも上位に位置するキャラだったと記憶しています。主人公の播磨に想いを寄せるヒロインの1人であり、献身的な態度がとても可愛らしくて美しくて、自分はそんな八雲が大好きです!
同作品のヒロインの1人である沢近愛理と並んで2大ヒロインと称されており、八雲はエヴァンゲリオンでいう綾波レイ側である。(実際綾波レイと似てるわけではなく要素的にそちら側というだけである)
沢近愛理(CV:堀江由衣) / スクールランブル
英国人の父と日本人の母を持つ帰国子女で、金髪のツインテールと橙色のツリ目が特徴。いわゆる一般的なお金持ちのお嬢様キャラで、ワガママで世間知らずな描写がある一方で、負けず嫌いで一生懸命な描写も多く、作品を通じて沢近の魅力に惹かれていく人も多いと思います。あージト目可愛い→画像
このキャラといえば、何と言ってもアニメ化されていない原作の『スクールランブルZ』のワンシーン。ネタバレになるので割愛しますが、そのためだけに原作・アニメを制覇してお釣りが来るくらい可愛いです!
同作品のヒロインの1人である塚本八雲と並んで2大ヒロインと称されており、沢近はエヴァンゲリオンでいうアスカ側である。(実際アスカと似てるわけではなく要素的にそちら側というだけである)